♪♪ おはなのかぜ♪♪ 7月号
2017年7月5日
♪♪ おはなのかぜ♪♪ 7月号
平成29年7月5日
- ♪♪ おはなのかぜ♪♪ 7月号
- ♪♪ 純白に咲いたユリの花♪♪
通り沿いの花壇に、あしながおじさんからいただいたユリの球根が見事に花を咲かせています。穢れなき純白の色とはこんな色なんだろうと、勝手に心を清めています。その上をツバメの親子が、旅立ちの練習をしていました。行っては戻り、巣から落ちては職員やボランティアのおじいちゃんが、巣へ戻したりして懸命のサポート。止まり木を増設したり、落ちてしまった雛に関しては、給食の職員が家へ連れて帰り4時間おきにえさやり。子ども達も保護者の皆様も成長を楽しんでくださっていた方が多く、ツバメ情報を事務所に届けてくれました。おかげさまで無事に6羽が旅立って行きました。
言葉なくとも、地図も道もなくともコツコツと巣を作り、エサを雛の為に運んでくる。ツバメの子育て奮闘、親子の絆にも関心しました。2回目の巣作りが、少しずれた場所で始まったので、また、目が離せません。
動物とは違い、人間には「言葉」というツールがあり、よりコミュニケーションが図れるはずなのですが、親子の間でも余計なことを言ってしまうとこれが凶器と化してしまいます。注意のつもりでも、話題の女性議員の運転手に対してのやり取りは、暴言としか受け取れません。人間の「怒り」というのはエスカレートしやすい感情だそうです。子育て中は子どもを叱らなくてはいけない状況も多々あります。そんな時に気をつけたいのが「叱り方」。感情的に強くしかられると「お母さんは自分を嫌いになった」「自分を否定した」と捉え、反抗的な言葉や小さく縮こまる姿につながります。子どもなりの抵抗の表れかもしれません。大事なことは、「あなたのやってしまったことを注意したのであって、あなたの存在は変わらず大切だ」という否定感を持たせないことです。また、大人は子どもの鏡。言葉の使い方を試しながら使っている子ども達は、身近な大人が使っているボキャブラリーが全てです。真似をされて、ハッと気づくことも多々あります。ツバメのように、物言わずにあたたかく見守る姿勢を参考にしつつ、言葉かけは、愛情が伝わるように。 すると、ユリのように純白な心のまま、いつか可憐な花を咲かせてくれることでしょう。
園長 小林 千恵