♪♪ おはなのかぜ♪♪ 12月号
2019年12月1日
師走の声を聞き、それだけで気忙しくなる気がします。年末年始のお休みが楽しみなご家庭も多いことと思いますが、大人も何かとやることが多いこの時期。子どもと向き合う時間が大切なこともわかっているけれど、ゆっくりしたいし、好きな事もやりたい!子育て中は、私もそんなことを考えたものでした。
私の子育て時代と大きく違うのがスマートフォンの存在。大人が肌身離さず携帯しているのですから子どもの手に触れる機会も少なくないでしょう。でも保育園時代の子どもには控えたほうが良いもののひとつです。スマホに子守りをさせる弊害をきっちり認識し、どのように与えていくかは親として真剣に考えるべき時代になりました。小学生の監禁事件のように、取り返しのつかない事になりかねません。ゲーム依存症、ひきこもりなどの要因でもあるといわれる昨今、便利なだけに難しい問題です。
乳幼時期の弊害としては、人との信頼感を育む大切な時期に、親や兄弟と関わる時間が減少。それにより応答してもらって育まれる共感性の欠如や、お話しがまだ出来ない年齢の言葉の貯金(語彙力)の減少、脳への影響、視力の低下など挙げられます。自分自身で体を使って感じることで研ぎ澄まされるさまざまな感覚。今の時期ですと、寒い!冷たい!などの感覚を平面的なスマホ画面では体験できません。より身近な家族と共感しながらの体験の蓄積が今後の人生の心の基盤です。子どもの自己肯定感は身近な人間関係の中で育つものです。お休みの間にこの一年でお子様の成長したことをプラスの言葉で、浴びせるくらい伝えてあげてください。(スマホ育児に関しては日本小児科医会のHP参照。12月7日15:00~相武山小学校でスマホの保護者向け講演会開催、園内掲示参照)
保育園での遊びは、昔ながら原始的なこともたくさんあります。そんな遊びに表現することをプラスして、幼児クラスの「オハナ会」の内容を年齢ごとに作り上げています。保護者の方と一緒に私もその日を楽しみにしています。なぜなら、ひとりひとり誰もが去年より、先月より、昨日より成長しているから。私達大人への最高のクリスマスプレゼントになるのではないでしょうか。
そして、子ども達へのクリスマスプレゼントやこれからのおもちゃ選びも、家族で一緒に遊べるものをテーマに選ぶことをお勧めします。
令和元年も締めくくりのひと月。今年一年の皆様のご協力に感謝申し上げます。
良いお年をお迎えください。
園長 小林千恵