♪♪ おはなのかぜ♪♪ 2月号
2020年2月3日
今年は暖冬で、空気の乾燥も例年ほどではないからか今のところ当園では、インフルエンザの蔓延も避けられています。何より、家庭内の発症や保育を主にしてくださる方が発症した場合、園児欠席のご協力をしてくださる保護者の皆様のおかげと感謝しております。体力もついてきている子どもたちですが、この時期、体を動かす遊びを意図的に保育に取り入れています。先日、乳児のリズム遊びを行なった時に、先生や大きい子を真似して自分で体を動かそうとする意志が見て取れました。また体の使いかたも一段と上手!友達と顔を見合わせ楽しさを共感している姿が幼いからこそ一段と可愛らしく見えました。一番小さいクラスのめばえぐみの子どもたちも、体を上下に揺すって気分は参加しているつもりだったのでしょう。その後、クラスを覗きに行くと、よく食べ、ぐっすりと眠っていました。健康であることが遊びの充実につながることは言うまでもありません。
近頃、「食育」と同様に「眠育」の大切さの文献を目にするようになってきました。 夜、なかなか寝てくれなくて、奮闘しているご家庭も少なくないのではないでしょうか。昔から苦労があったから、子守歌が生まれ「寝ないとお化けがくるぞ~」という小話も生まれたそうです。人間が眠れるということは、信頼できる人の下(環境)、安心して自分の体の緊張を緩めることができるということです。そして、その傍らにわが身を横たえることができるということでしょう。良い眠りは明日への活力につながります。保育園に入園したての頃、眠りにつけず泣いていた子や、目ざとくすぐに起きてしまう子も、今ではぐっすりお昼寝。眠る前の「緊張を緩めていく時間」を保育園では大切だと考え、静かな遊びを用意したり、絵本の読み聞かせをしたり、カーテンで灯りの調節をしています。「おやすみなさい」と言葉を掛け合う習慣は日本独特のようですが、子どもへの愛情と幸せへの祈りを込めたおまじないのような言葉ともいわれています。ご家庭では大人が眠りにつこうとしている子どもを前にして、穏やかな気持ちで体を響き合わせ、互いに安らいだ「こころ」を響き合わせます。するとゆっくりとした時間の中で、互いに身体の緊張が緩んでいくのではないでしょうか。そこで「おやすみなさい」のおまじない。眠りに落ちる瞬間のあどけない表情を見ているのは親として幸せなひと時。せめて、お仕事がお休みの日は、こんな理想的ないざないができるとよいですね。
園長 小林 千恵