オハナ上永谷保育園からのお知らせ

♪♪ おはなのかぜ♪♪ 5月号

2019年5月1日

新たな元号「令和」のスタートです。新緑まぶしいこの季節、清々しくも身が引き締まる思いがします。

この四月からオハナの仲間入りをしてくれたお友達も、朝、お家の方と離れるときは、寂しくて泣いてしまうものの、昼間は園庭で砂の感触に触れ、すべり台にも挑戦したり、短い時間ではありますが、お昼寝も出来るようになってきました。1歳児を覗き込んでいましたら、まだ、園での食事は数回なのに、自分で使ったおしぼりを所定のカラーバケツのふたを開け、中に入れ、ふたを閉めて満面の笑みで自分でパチパチと拍手!見て学び、トライして、出来た喜びを見守っていた保育士に「上手ね」と声をかけてもらい共有していました。2歳児の男の子も自分の靴を脱ぎ履きすることにじっくり格闘。なんとしても自分でやりたいという気持ちにかられているのでしょう。テラスにお尻をついて座り、手を伸ばして遠くにある足先の靴に手をかけているところ、私と目が合うと靴を引っ張る手を離し、その手を振ってくれました。真剣だった表情もパッとあどけない微笑みに変わりにっこり。でもそのおかげで、バランスをくずし、テラスでごろんと寝そべる形になってしまいましたが、すぐに体勢整え、また靴を脱ぐことにチャレンジ。人と目が合ったら、可愛い笑顔でコミュニケーションをとろうとする社会性の芽生えがしっかりある子だとその笑顔に癒されました。こんな瞬間に出会うと幸せを感じます。保護者の皆様もどうか、こんな子ども達の小さな挑戦を見逃さず喜び合ってください。そんな穏やかな時間が続くことが子ども達の幸せ感につながっていくのではないでしょうか。

「令和」の意味について、国文学者中西 進さんの解説を私なりに解釈すると、「令」は「善」という意味を含むとのこと。令嬢、令息に使われている通り、令が付きますと善き人物が想像できますし、相手を敬っている呼び方になるのだそうです。そんな善い人々が集い、和を営むことが平和であり、令和の時代に期待する私たちの願いでもあるのだと思います。万葉集について私は勉強不足ですので、他にもっと意味深いことが多く含まれていることと思いますが、この「令和」の時代を生き抜く子ども達にとって、世の中が平和であること、そして豊かな人生が送れるように心と体が健やかに育つよう保育を手掛け育児を保護者の皆様と共有していくよう努めてまいりたいと思います。

園長  小林 千恵